冬場伊豆の家が寒いので関東の知人のシェアハウスにすませてもらっている。 まだ立ち上げたばかりで家具が少ないので、家具を作っている。今までも家具を自作していたが、ある程度できるようになると買うより作ってしまったほうがいいという思考になってくる。工具も結構買ってしまったし、既成品より愛着が湧く。
シェアハウスの近くにコーナンがあって、そこの作業スペースが最高なのだ。
- コーナンで買い物さえすれば無料で使える
- 閉店時間までいて良い
- 工具も無料で借りられる。しかも丸鋸やトリマーなど本格的な工具
- 10畳くらいの広いスペースで作業机ももちろんある
- サービスカウンターで申し込む必要があるためか、土日でも利用者が少ない
工作系のコワーキングでもなかなかないくらい充実している。 足りない材料があればすぐに買えるし、作ったものが大きければ軽トラも2時間無料で借りられるので問題ない。
強いて欠点を言えば、作業中ずっと店内に流れている宣伝を聞くハメになることと、作業着で作業していると店員だと思われて他の客に声をかけられることか。 店員だと思われたり僕が使っているメジャーとかを他の客が勝手に使おうとするのは正直結構むかつくが、まぁ無料だしそのくらいは大目に見るしかないか。
バーカウンター
このシェアハウスに来て最初に作ったもの。1Fのリビングが広いのだがオーナーが「バーカウンターおきたいね」というのでのりで作った。
もともとはこんなふうにカラーボックスを並べてちょっと天板をつけるだけのつもりだった。
カラーボックスなら規格がだいたい決まってるからカラーボックスの中に入れるカゴもつかえて便利だし、単価も安いし使い勝手がいいと思った。 この上に天板を載せてちょっとネジ止めするだけで十分バーカウンターができそうだと思った。 でもカラーボックスの背面は薄いからそこはOSB合板でもつけて隠したいし、カウンターと言うからには椅子も置きたいし、そうすると足置きもほしい。みたいな事を考えているうちに結構本格的になってしまった。 気がつけばいつものように雑な設計図を書いていた。
これをもとにざっくり作ったのがこれ。
天板を乗せるだけだと表側の天板が出っ張っている部分に体重をかけるととても不安定になることがわかったので、結局天板に足をつけてカラーボックスなしでもちゃんと立つようにした。 次の写真はニスを1度塗ったもの。ニスは2度塗りして完成。
このバーカウンターは内側には当初の予定通りカラーボックスが3つ並んでいる。これは天板に固定してしまうつもりだったが、カラーボックスの細い板にネジを通すのが難しかったので、その作戦はやめて単にすぽっとはめ込むだけにした。
残念ながらまだバーのような使い方はできてないが、シェイカーは購入されたのでそのうちイベントとかで活躍してほしい。
食器棚
この物件はもともと社宅だったらしく、間取りがシェアハウスに最適な物件である。 1Fが広々としたリビングで、洗濯機が2つ、シャワールームが2つ。2Fと3Fが住居でそれぞれにキッチンとトイレがある。 僕は2Fに住んでいるので2Fのキッチンを使っているのだが、住民が増えてきて食器などの荷物があふれかえるようになってしまった。 もともとはキッチンにもカラーボックスが2個位あったのだが、それでは太刀打ちできなくなってしまったので、食器棚を作ることにした。
これは大きいものなのでちゃんと設計図を書いた。
縦は6フィートの30x40の木の棒をそのまま使うことにした。この大きさは僕の車にぎりぎりのる。食器棚の横幅は建物に合わせてあるのだが、階段が狭いため右半分と左半分に分けて2Fで組み立てるつもりだった。 でも作っているうちに2Fで組み立てるのも面倒くさくなったので、すなおに2つ作ることにして、右半分は設計図を書き直した。
コーナンの作業場で撮影したものが次。まだ作業を始める前の材料。
棚用の板を買えば早いのだが棚用の板はけっこう高いのでただのポプラ合板を使う。ポプラ合板だけだと薄いので30x40角材でフレームを作ってから天板としてポプラ合板を使う。 コーナンに開店とともにいって資材を買って12時頃から作業を開始して、閉店までねばって作成したものが次。
ひたすら材料が多いのでカットとヤスリがけだけで4時間ほどかかった。それをインパクトドライバーで組み立てる。すべて一人で作業したので翌日は筋肉痛で動けなかった。 さすがに1日作業すればだいたいの組立作業は終わるだろうと思っていたが、左半分しか終わらなかったのでショックだった。大きくなるとそれだけで作業は大変になる。
数日後、たまたまDIYが趣味の友人が遊びに来ていたので彼に手伝ってもらって右半分も作成した。
今回は機能面を重視しているので、下段の棚はあえて固定せずにダボに乗せるだけにした。
よくある高さを調整できる棚になっているが、カラーボックスの大きさを基準にしている。 ここにつかう棚板はダボがしっかり固定できるようにトリマーで溝を掘ってある。これにより棚背面に板を付けなくても棚板がずれないようにしてある。 とはいえ流石に人の手で溝を作るので、棚板の配置は固定せざるを得なかった。つまり右上の棚板を左下に移動するとダボの位置がずれる。
最終的にアイボリーのペンキを2度塗りして完成。
ただペンキは乾いたあとでも案外食器にくっついてしまうことがわかった。ニスより塗りやすくて便利なので使ったのだが、少し失敗したなと思っている。 この辺をきれいにやるには素直に棚用の板を買ったほうがいいのだろうか。。。難しい。
燻製器
屋上が広いので燻製をやりたくなって、いつものようにAmazonのダンボールにダイソーの網をいれて結束バンドで固定した。
この方法だと1000円程度で燻製器を作ることができ、あとは燻製チップを燃やせばいい。
カホン2号機
カホン1号機はギークハウス四谷にあげてしまった。もともとカホン1号機を作ったのはシェアハウスのリビングにカホンがあって誰かしら叩いていたら面白いかな、と思って作ったものだった。案の定、ギークハウス四谷ではカホンのテクニックが上達する住民が何名か現れたようだ。満足した。
カホン1号機の話は次。
だが僕もカホンを叩きたかった。 それに楽器屋で既成品のカホンをいくつか叩くことができたのでそれで得た知識を試してみたかった。 実はカホン1号機を造ったとき、僕はまだ既成品のカホンを見たことがなかった。 まるで昔の日本人が文献の知識だけでカレーを作ろうとしたのと同じように、僕はインターネットの知識だけでカホンを作っていた。 そのため自作したカホン1号機の音がカホンとして妥当なのかどうかさえ僕はわかっていなかった。 でも楽器屋でいくつかのカホンを叩いてみて、それなりに良い音が出せていることがわかって嬉しかった。
で、カホン2号機では次のことをやりたかった。
- 小型化する。カホン1号機は高さが480mmあるが一般的には450mmが多いようだった
- 背面の穴に筒をつけてウーファーのような形状にすることで低音を強くする
- 全面の上部左右をあえてネジ止めしないことで木と木のぶつかる音をだせるようにする
このような考えで作ったのがこちら。
背面の穴には塩ビ管を入れてある。大きさの違う塩ビ管を接合するためのものでちょうど奥側が細くなっているのでウーファーっぽい形になっている。 目論見通り、低音はかなり低くなった。
一方で、高音(ハイ)が若干ぼやけた音になってしまったのが残念だ。低さをとった代償か。難しい。 でも450mm x 300mm x 300mm サイズにすることで市販のカホンケースにも入るようになった。こういうやつ。
ちなみにふるさと納税で既成品のカホンもひとつ手に入れた。 比べてみるとこんな感じ。
ふるさと納税はこれ(CHAANYは長野県岡谷市の会社)
まとめ
家具を作ることにだいぶ慣れてきた。工具も最初はインパクトドライバーだけでいいかと思っていたけど、今ではサンダーや丸鋸が必須になってきたし、次はトリマーを購入しようと思っている。 最近買った工具では次のものが気に入っている。
これはDIYが趣味の人達の間では定番だったらしい。充電式ドリルの先端部分が取り替えられてサンダーとジグソーに変更できるというもの。別売りでトリマーや丸鋸などもある。 購入前はおもちゃのようなものかと思っていたが、使ってみると予想以上にパワーが有り、十分に実用的だった。値段も個別に工具を買うよりはやや安いし、なにより場所を取らないのが良い。丸鋸はさすがに小さいので普通のものを買ったほうがいいと思うが、それ以外はこのシリーズで十分なのではないかと思った。
春になったらまた伊豆に戻るつもりなので、そちらでも引き続き何か作っていこうと思う。